農業

農業をする際に役立つ資格一覧と内容のすべて

農業をするには、弁護士のような国家資格はありません。けれども、農作物を育成・栽培し、販売をします。

肥料や農薬の取り扱いには、それ相応の知識はないといけません。

運搬には、大型特殊自動車免許も必要となるでしょう。ハウス栽培でボイラーを使えば、危険物取扱者の資格が必要になります。

ここでは、農業に役立つ資格について紹介します。

 

1. 農業とは

農林水産省では、農業(農業経営体)について、以下のように定めています。

農林産物の生産を行うか又は委託を受けて農林業作業を行い、生産又は作業に係る面積・頭数が次の規定のいずれかに該当する事業を行う者をいいます。

(1) 経営耕地面積が30アール以上の規模の農業

(2) 農作物の作付面積又は栽培面積、家畜の飼養頭羽数又は出荷羽数、その他の事業の規模が次の農林業経営体の外形基準以上の農業

(ア) 露地野菜作付面積 15アール

(イ) 施設野菜栽培面積 350平方メートル

(ウ) 果樹栽培面積 10アール

(エ) 露地花き栽培面積 10アール

(オ) 施設花き栽培面積 250平方メートル

(カ) 搾乳牛飼養頭数 1頭

(キ) 肥育牛飼養頭数 1頭

(ク) 豚飼養頭数 15頭

(ケ) 採卵鶏飼養羽数 150羽

(コ) ブロイラー年間出荷羽数 1,000羽

(サ) その他 調査期日前1年間における農業生産物の総販売額50万円に相当する事業の規模

(3) (3)は林業についての記述なので、ここでは省略します

(4) 農作業の受託の事業

 

 

2. 農家とは

農林水産省では、農家について、以下のように定めています。

農家とは、「経営耕地面積が10アール以上の農業を営む世帯または農産物販売金額が年間15万円以上ある世帯」のことと定めています。

そして、農家は、「自給的農家」と「販売農家」に分けられます。

 

2-1. 自給的農家

自給的農家とは、経営耕地面積が30アール未満、かつ農産物販売金額が年間50万円未満の農家のことを言います。

2-2. 販売農家

販売農家とは、経営耕地面積が30アール以上、あるいは農産物販売金額が年間50万円以上の農家のことを言います。

 

3. 農業に役立つ資格一覧

以下は、農業に関する資格一覧になります。

 

3-1. 国家資格

技術士法

技術士農業部門、技術士補農業部門

技術士総合技術監理部門農業部門

農業改良助長法

普及指導員

職業能力開発促進法

農業機械整備技能士

農業協同組合法

農業協同組合監査士

 

3-2. 公的資格

農業機械士

農薬管理指導士

 

3-3. 民間資格

一般財団法人日本土壌協会

土壌医検定

http://www.doiken.or.jp

 

一般社団法人全国農協観光協会

日本農業検定

http://nou-ken.jp

 

全国農業会議所

日本農業技術検定

https://www.nca.or.jp/support/general/kentei/

 

一般財団法人日本ビジネス技能検定協会

農業簿記検定

http://www.jab-kentei.or.jp/agri-boki/

 

日本園芸協会

美味安全野菜栽培士

http://www.gardening.or.jp

 

日本野菜ソムリエ協会

野菜ソムリエ

https://www.vege-fru.com

 

食味鑑定士協会

水田環境鑑定士

http://www.syokumikanteisi.gr.jp/sample/bootstrap/Initio/kou-suiden.html

 

日本バイオ技術教育学会

バイオ技術者認定試験

http://www.bio-edu.or.jp

 

3-4. その他、必要な資格や免許

その他、農家として働いていくうえで、必須ともいえる資格や免許もありますので、紹介します。

・ 普通自動車運転免許

・ 大型特殊自動車運転免許(農耕車限定)

・ けん引免許(農耕車限定)

・ 危険物取扱者(乙種第4類)

・ 毒物劇物取扱責任者(農業用品目または一般)

・ 農林水産航空協会 産業用無人ヘリコプター技能認定

・ 日本ビジネス技能検定協会

・ 農業簿記検定

 

農業関連の学校に通うことで取得できたり、受験資格が優遇されたりする場合もあります。

 

4. 農業に必要な資格取得の難易度

農業に必要な資格一覧に示したものから、代表的な資格を紹介します。

 

4-1. 日本農業検定

一般社団法人全国農協観光協会認定の民間資格

これから農業を始める人、今まで農業をしていたが更に知識を蓄えたい人向けの資格になります。農業の体系的な知識が身につきます。

試験範囲は、栽培・食・環境・農業全般の4つの分野です。

どれも基礎的な知識が出題範囲になります。

日本農業検定のウェブサイトより抜粋

「日本農業検定は、農業にまったく知識がない方、農業に日頃から関心があり農業の基礎的知識を学びたい方、家庭菜園や農業体験など栽培についての体験や経験を持ち体系だった農業の基礎的知識を学びたい方、仕事や趣味で農業の基礎的な知識を必要とする方などのための検定です。」

「2級・3級は正答率原則60%以上で合格です。1級は正答率原則70%以上で合格です。ただし、問題の難易度により、若干の得点調整を行う場合があります。」

検定料

3級 3,600円 / 2級 4,100円 / 1級 5,000円

http://nou-ken.jp

 

4-2. 日本農業技術検定

全国農業会議所認定の資格

農業関連の学校や就農準備校で学ぶ学生、あるいは、農業法人で新規就農や独立就農を目指す研修生、農業後継者などに対して、農業についての知識や技能の水準を客観的に評価する検定試験になります。

平成19年から開始されました。

学科試験合格者には、学科試験合格証明書が発行されます。

・ 日本農業技術検定3級

学科試験(マークシート方式)

・ 日本農業技術検定2級

・ 日本農業技術検定1級

学科試験+実技試験

受験内容

・ 2級は、学科試験合格者で、1年以上の就農経験がある人

・ 1級は、学科試験合格者で、2年間以上の就農経験を有する人

合格率

1級は8.5%、2級は22.5%、3級は67.2%となっています。

農業をしている人が対象の試験ですが、合格率はあまり高くありません。

難易度が高いことがわかります。

https://www.nca.or.jp/support/general/kentei/

 

4-3. 農業機械士

農業機械士は、農業機械の運転や整備技術、安全管理などについて、知識と技能を習得するための資格になります。

農業機械士養成研修を受けて、試験に合格すると資格を得ることができます。

受験資格として、大型特殊自動車免許の取得が必要です。

 

4-4. 農薬管理指導士

農薬管理指導士は、農薬使用者に対して、農薬の適正な使用を助言・指導を行うための認定資格になります。

農業従事者、農薬販売業者、防除業者などに指導的な立場にある人を対象としたものです。

資格を取得するには、農薬管理指導士養成研修を受けます。

そして、試験に合格すると得ることができます。

認定期間は3年間で、更新になります。

各都道府県で受験資格などの詳細が異なります。

「農薬管理指導士」とは別に、「農薬適正使用アドバイザー」という認定資格を設けていたり、「毒物劇物取扱責任者」の資格が必要なところもあります。

 

4-5. 土壌医検定

一般財団法人日本土壌協会認定の資格です。

土壌医検定は、土づくりのアドバイスや指導を行う専門家となるための検定になります。

土壌に関する知識、土壌診断と施肥改善、作物育成改善などの知識を身に付けることができます。

土壌医検定3級:土づくりアドバイザー

土壌医検定2級:土づくりマスター

学科試験

土壌医検定1級:土壌医

学科試験+記述試験+業績レポート

1級受験資格は、土づくり指導または就農実績5年以上の経験が必要となります。

http://www.doiken.or.jp

 

5. まとめ

バルコニーの家庭菜園でナスやキュウリを育てることを農業とは言いません。

農林水産省が定める農家とは、「経営耕地面積が10アール以上の農業を営む世帯または農産物販売金額が年間15万円以上ある世帯」としています。

農業を営むには、教師や弁護士のような国家資格はいりませんが、農業をするには必須と言っていい資格がいくつもあります。

農家は、農作物を育成・栽培し、販売をします。植物の成長に関する知識も必要です。

肥料や農薬の取り扱いには、十分な知識が必要です。そのような知識を習得するための資格講座や資格試験があります。販売をするには、流通の知識も必要です。農作物の運搬には、大型特殊自動車免許も必要になります。

農業を営むには国家資格は入りませんが、様々な知識を身につけるという意味では、多くの資格を獲得することは大切になります。

 

 

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