農業

農業は儲かる?農業は儲からない?これからの農業は?

よく「農業は儲からない」と言われますが、農業に参入する、あるいは、農業に参入したいと考えている人や企業が増えています。

ここでは、農業をビジネスと考えたときに、儲かるのか?儲からないのか?そこをみていきたいと思います。

1. 農業の概況

「農業は儲からない」と言われることが多いですが、農業に参入する人や企業は増えています。

2009年に農地法が一部改正されました。それまで年間で60社程度が参入していたところが、現在は年間で300社程度が参入しています。

その背景には、景気の不透明さから本来の事業の先行きが不安となり、農業事業への参入に関心が高まっています。

 

2. 農業は普通のサービス業と同じ

農業を始めるということは、一般的な物販を始めるのと同じです。

農業を事業として捉えたときは、農業だけが特別なものではありません。モノやコトを提供して、その対価を得るという、ふつうのサービス業と考えなければなりません。

 

3. 農家の取引先は卸売市場

農家の取引先は卸売市場になります。ほとんどの農家の売り先は、生活者でなく、卸売市場になります。ここが少し一般的なビジネスと違うところです。

 

3-1. 農業も需要と供給のバランスで成り立っている

卸売市場は、市場が欲しいと思う農作物(需要)と、生産者の出来高が持ち込まれる農作物(供給量)のバランスによって、それら農産物の価格が変動していきます。

  • 需要に対して供給量が少なければ、その農産物の価格は高騰します。
  • 需要に対して供給量が多ければ、その農産物の価格は暴落します。

 

3-2. 農業は辛い目にあってきた

これまでの市場取引では、農家が苦しんできた割合が多く見受けられました。

天候に恵まれ、土や肥料を開発した結果、豊作となっても、それは農作物が余ることになり、価格が暴落するというサイクルに見舞われることが多々ありました。

 

3-3. 仲卸業者と小売業者のほうが大変

実は、大変だったのは農家だけでなく、青果業者と言われる仲卸業者や末端の消費者に販売する小売業者も大変です。

青果業者は小売業者からの受注に対して、市場の相場が安かろうが高かろうが関係なく、必ず農作物を仕入れて納入しなければなりません。小売業者への価格よりも高値で仕入れることも珍しくありません。安定した価格で仕入れたいと思う青果業者が多くいます。

スーパーや八百屋にあたる小売業者も、高い野菜ばかりを販売しているとお客様が離れてしまうので、できればいつも同じお手頃な価格で販売したいと考えています。

 

4. 農業事業で成功するには

農業事業に参入した人や企業は、これからますます多くなることが予想されます。

しかしながら、成功できる企業は、ほんの一握りの企業だけでしょう。なぜならば、農業に新規参入する企業は、農業を簡単に考えている傾向にあるからです。

これまでの日本の農業は、農家の農家による農家のための農業でした。しかし、これからの農業は企業が普通に行っているサービス業としての新しい農業です。適当に土地を探して、適当に栽培すれば売れて儲かるというものではなりません。

また、国や自治体から助成金をもらって行う事業でもありません。ダイレクト・レスポンス・マーケティングを取り入れて、直接消費者に届けるようなマーケティングを必要になります。企業の資金力で、アメリカのような大規模農業に着手することかもしれません。

 

5. まとめ

食にまつわる農産物を取り巻くマーケットは、常にお金がまわる極めて大きな市場です。それにも関わらず、農家と直接連携した、安定的に供給できるサプライヤーがいないために、農業にお金が流れてきていない、ということが言えます。

実際、そのニーズを満たす生産者には、注文が殺到しているというケースが増えてきています。この動きは今後加速していきます。

 

食育総研

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