農業

ファーマーズ・ビジネス・ネットワーク(Farmers Business Network)は、どのようなポテンシャルな会社か?

Googleなどベンチャー企業が、アグリ・ビジネス(農業系ビジネス)に1,500万ドル(およそ18億5,000万円)を出資したことがニュースになりました。(2015年9月)

その出資先の会社は、ファーマーズ・ビジネス・ネットワーク(Farmers Business Network)。ファーマーズ・ビジネス・ネットワークとは、いったいどのようなポテンシャルの企業なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

1. ファーマーズ・ビジネス・ネットワークとは?

ファーマーズ・ビジネス・ネットワーク(Farmers Business Network)は、農業におけるビッグデータ解析サービスを提供している企業です。

農家(農業法人)がこのデータ・マネジメント・ソフトウェアをを使えば、ユーザーは農地の地質分析から農作物の収穫高予測など、データに基づいて意思決定を下すことができるようになります。したがって、確実性の高い農業を営むことができます。

Farmers Business Network
Technology & Operations
388 El Camino Real
San Carlos, CA 94070

ファーマーズ・ビジネス・ネットワークの公式ウェブサイト
https://www.farmersbusinessnetwork.com

1-1. 農業に関するさまざまな情報を提供

ファーマーズ・ビジネス・ネットワークでは、農業に関するさまざまな情報を提供しています。

気象情報や地理情報はもとより、農機具やトラクターなどに搭載したセンターから得られるデータなど、ありとあらゆるデータをまとめて、情報を提供しています。

また、匿名化された他の農家のデータと比較し、最適な播種量や肥料、農薬などの最適な条件を提示し、さらに収穫高予測をしてくれます。

1-2. ベンチャー企業から30億円の資金調達

ファーマーズ・ビジネス・ネットワークに対して、Google傘下のグーグル・ベンチャーズ(Google Ventures)が、1,500万ドル(およそ16億5,000万円)を投資しました。さらに、その他からの投資を合わせると、総投資額は2800万ドル(およそ30億円)にのぼります。

2. データ・マネジメント・ソフトウェアとは?

データ・マネジメント・ソフトウェアとは、ファーマーズ・ビジネス・ネットワークがアメリカ合衆国内の農業を支援するサービスです。

農業に関するさまざまなデータを収集・分析して、効率的な農業ができるようにしています。

このソフトウェアのメリットとしては、これを利用することでユーザーの農家は、所有する土地の中で一番育ちの良い農作物を知ることができます。

そして、種や肥料を撒くタイミングなども、蓄積されたデータ分析に基づいて行うことが可能になります。

2-1. データ・マネジメント・ソフトウェアを使うには?

データ・マネジメント・ソフトウェアを使うには、年間500ドル支払います。すると、農業に関するデータが閲覧できるようになり、自分の農地をより効率的に経営できるようになるというサービスです。

2-2. データ・マネジメント・ソフトウェアを使うと

データ・マネジメント・ソフトウェアを使うメリットは、農業に関するデータが閲覧できるようになり、自分の農地をより効率的に経営できるようになることです。

そしてもう一つ大きなメリットがあります。それは、多くのユーザー農家とつながることができることです。

農家同士がつながることができれば、それぞれの持つ農業の技術やデータを共有することができます。同業者の経験知を活かしながら、農業の質を上げることができるわけです。

 

ウェブサイトより転載
https://www.farmersbusinessnetwork.com/analytics/seed-agronomics

3. どのようにデータを集めているか?

ユーザー農家は、年間500ドル支払うことで、大量のデータにアクセスできるようになります。そして、より確実性の高い農業経営ができるようになります。

また、材料や肥料など、低価格で仕入れのできるネットワークにアクセスできるようになります。

そのため、アメリカ合衆国全土にまたがり、2,000世帯以上の農家が加入し、現在続々と増えている段階です。

3-1. データ収集は、ユーザー農家から

実は、ファーマーズ・ビジネス・ネットワークが持つ正確な農業データは、企業努力で研究・分析して収集したのではありません。ユーザーの農家から収集しています。

3-2. データ収集の仕組み

ユーザーは、自分の農地のデータをアップロードすると、収益予測をしてくれます。したがって、自動的にデータが集まり、ビッグデータとなります。

農家がアップロードしたデータは、匿名で集約されます。そして、プライバシーを侵害しない範囲内で、他の農家がデータを閲覧できるようになっています。

3-3. ビッグデータになればなるほど

大量のデータが集まり、ビッグデータになればなるほど、栽培量、収穫量、適性の作物、肥料などの仕入額、作物の相場など、正確な情報となっていきます。

4. まとめ

世界では、アグリ・ビジネスにIT、ロボット、AIなどの最新テクノロジーの導入がすすんでいます。日本でも、稲作の種まきに世界で最初にドローンを活用して話題になりました。農業は、人が健やかに生きていくために大切な産業です。食料問題や後継者問題など、これらの技術やアイデアが大いに生かされ、解消されることを望みます。

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