食育

食品偽装について、生活者が知っておくべき6つのこと

食品偽装とは、

  • どこで作られたものか(産地)
  • 何で作られたものか(原材料)
  • まだ新鮮な状態かどうか(期限)
  • 有名ブランドの食品かどうか(商標)

などに関し、虚偽の表示が行われていることです。

虚偽の表示があったというだけでも一般生活者にとってはたいへん腹立たしいことですが、さらに、食品偽装を行った会社が、

「同業者はみんなやっていることだ。なぜウチだけ非難されなくてはいけないのか」

という開き直りの態度を見せることがあり、生活者の怒りの火に油を注ぐ結果になることもあります。

今では食品偽装を防ぐための法律や制度が整い、行政も目を光らせています。ほとんどの食品会社も、「隙あらば、偽装してしまおう」などとはまったく考えていません。

実際、被害者に重大な健康被害(死亡など)を及ぼすような悪質な食品偽装は、大幅に減っています。

しかし、道路交通法がある、警察が監視をしているからといって、歩行者は目をつむって歩いてよい、ということにはなりません。歩行者側にも「身を守る」意識が求められますし、そうすることで交通事故を今よりさらに減らすことができるでしょう。

同様に食品偽装も、法律や行政や業界がベストを尽くしたからといって100パーセント防げるわけではありませんし、

「一般生活者は何もしなくてよい」

ということにもなりません。

私たち一般生活者も、万一でも食品偽装されたものをうっかり買うことがないように、ふだんから「生活の防衛意識」を持って気をつけることが大切です。

ここでは、「食品偽装の被害に遭わないために、何を知っておくとよいのか」について、解説します。

食品偽造の被害に合わないために知っておくべきことは6つ

スーパーやコンビニ、デパ地下などで売られている食品を手に取り、それが偽装されているものかどうかを見抜くのは、実際には容易ではありません。

なぜなら、食品偽装をする側は「偽装がバレないよう」あの手この手の工作をしているからです。

商品を一瞥しただけで偽装が見抜けるような分かりやすいケースは、まずありません。

だいいち、そんな分かりやすいケースであれば、スーパー、コンビニ、デパート側がそもそも商品を仕入れるはずがありません。

ですが、

「食品偽装をする動機」
「食品偽装の主なパターン」
「偽装されやすい食品」
「偽装をごまかすテクニック」

などを知っていれば、食品を見る目がつき、「これは怪しい」というアンテナを立てることができます。

例えば、ブランドとされるものがそうでないものと同じような価格で店頭に並んでいたときは要注意なのですが、食品偽装の知識がなければ、「ブランド品が安いから、お買い得だ」と単純に考え、何の疑問もなく買ってしまうでしょう。

反対に、食品偽装の知識があれば、「ブランド品がこんな安いのはおかしい。買う前に、安い理由を聞いてみよう」というふうに、行動が変わるはずです。

食品偽装の被害に遭わないために、知っておくべきことは以下の6つです。

  1. 食品偽装をする背景
  2. 食品偽装の主な種類
  3. 食品偽装の防衛システム
  4. 偽装されやすい商品
  5. 食品偽装をごまかすテクニック
  6. どんな場合に偽装の可能性があるか

以下、順に解説します。

1. 食品偽装をする背景

言うまでもありませんが、食品偽装は犯罪です。

どんな背景があって犯罪をしようと、犯罪は犯罪。

しかし、「生活の防衛意識」を持つという観点からは、食品偽装がどのような背景で行われるのかを知っておくことには意味があります。

食品偽装をする背景には、主に2つの要素があります。

  • 罪悪感の欠如
  • 無理な要求

1-1. 罪悪感の欠如

残念なことではありますが、食品偽装じたいは大昔から行われていました。

たとえば中国には古くから「羊頭狗肉」という熟語があります。

「羊の肉(高級品とされていました)を売ると言いながら、狗肉(犬の肉。安い肉とされていました)を売る」
という意味で、典型的な食品偽装を表しています。

また、たとえば、古代ローマ時代に「ワインの味が変だ」「パンの味がおかしい」と市民が騒いだため役人が調査をしたところ、

  • ワイン業者が熟成の時間を短縮するために、ワインに様々な薬を混ぜていたことが判明した
  • パン作り職人が、パンを白く見せるために炭酸塩や酸化マグネシウムを混ぜていたことが発覚した

という記録が残っています。

しかし、当時、食品偽装に手を染めた販売者は、あまり厳しく処分されていなかったと考えられています。

偽装が発覚しても、「ばれたか」と一笑に付して終わっていました。「犯罪である」という意識がほとんどなかったようです。

この「食品偽装が犯罪だという意識がない状態」は人類の歴史のほとんどを占め、かなり最近まで残っていました。

そのため、食品偽装はある意味、業界内ではあたりまえであり、「同業者はみんなやっていることだ。なぜウチだけ非難されなくてはいけないのか」という信じられないことを言う食品業者が存在していたのです。

1-2. 無理な要求

かつては個人商店が流通の大半を占めていましたが、今ではスーパーマーケットやコンビニエンスストアで私たちは買い物の大半を済ませます。

スーパーマーケットやコンビニエンスストアは、「買い手(生活者)のために食品を安価に安定供給する」ということを最優先にしているため、仕入先である食品製造者に厳しい取引条件を求めることが多くなりました。

このことは私たち一般生活者からするとありがたいことではあります。

しかし、それが時として、食品製造者にとっては過度の圧力になることがあります。

大手のスーパーマーケットやコンビニエンスストアから「価格をもっと引き下げなさい」「それでいて、安定供給しなさい」といった厳しい要求をされ、無理をしてその要求に応えようとすることで、ついつい食品偽装をしてしまうケースがあるのです。

たとえば、

「カキ(牡蠣)を安くたくさん食べたい」

という需要が多いため、スーパーマーケットやコンビニエンスストアが漁業関係者に「安く供給しなさい」「たくさん供給しなさい」とプレッシャーをかけた結果、漁業関係者側は韓国産のカキをこっそり混ぜて「宮城県産カキ」として提供する、といった偽装に手を染めてしまう。

「シジミのエキスが体によい」

と人々がシジミに群がったため、スーパーマーケットやコンビニエンスストアが漁業関係者に圧力をかけた結果、漁業関係者側はロシア産のシジミを青森や茨城産と偽って販売する、といった偽装に手を染めてしまう。

といった食品偽装事件が実際に発生しています。

2. 食品偽装の主な種類

食品偽装とひと口にいっても、そのありようはさまざまです。どんな種類があるのか、整理してみてみましょう。

2-1. 表示の偽装

食品を販売するときには、ラベルに定められた表示をしなければなりません。

ラベルについては、3つの偽装があります。

  • ラベルに表示すべきことを表示しない
    (都合の悪いことを隠ぺいする食品偽装)
  • ラベルに表示すべきことを表示しているが、事実と反している
    (高級品のように見せかけるなど)
  • 表示の義務・禁止とは関係ないが、事実と反したPRをしている
    (機械で作っているのに「手作り」と謳うなど)

2-2. 偽装する対象

「何を偽装するのか」により、以下の種類があります。

  • 産地
  • 農薬
  • 食品添加物
  • 遺伝子組換え
  • アレルギー
  • 賞味期限や消費期限

これらの偽装はすべて、「食品表示法」違反となります。

・産地

  • ブランド産地のものでないのにブランド産地のものと表示
  • 外国産にもかかわらず国産と表示

というパターンです。

例)

  • 夕張産メロンではないのに、夕張産として販売
  • オーストラリア産なのに、国産牛肉として販売

【参考】「原産国」はどうやって決まるのかを説明します。

麦・トウモロコシ・野菜・果物といった植物は、動物のように移動しないため、ほとんどの場合、原産国は自然に決まります。

しかし動物は移動します。したがって、動物の原産国は自然に決まる、というわけにはなかなかいきません。

なかでも世界中の海洋を泳ぎまわっている魚となるとなおのことで、「北欧の海でとれた日本国産の魚」といった、禅問答のようなものが存在しています。

★まず、陸上の動物(牛・豚・鶏)の場合ですが、肥育期間が一番長い国が原産国になります。同様に肥育期間が最も長い地域(県)が原産地になります。

したがって、「生まれてから3年間を日本で育ち、その後2年間を中国で育った5歳の牛」は、日本国産となります。

★次に、魚のうち養殖魚、たとえば養殖ウナギについてですが、牛・豚・鶏と同様、最も長く養殖された場所が産地(原産国)となります。

日本で最も長く養殖されれば、そのウナギは国産となります。

そのため、半分より少し長いの期間を日本で、残りの期間(半分より少し短い)を経費の安い中国などで育てることにより、コストを抑えてかつ「国産」の定義を満たすような「テクニック」が生まれます。

★次に、海洋を自由に泳ぎ回っている魚の場合の原産国ですが、魚を捕獲した船がどの国に属するか(=船籍)により、決まります。

  • 日本国籍の船が捕獲した魚→「日本産」
  • 韓国国籍の船が捕獲した魚→「韓国産」
  • フィリピン国籍の船が捕獲した魚→「フィリピン産」

つまり、同じ東シナ海を泳いでいた魚でも、日本国産の魚もあれば、韓国産の魚もあり、フィリピン産の魚もあることになります。

日本国籍の船がスカンジナビア沖で漁獲した魚は、「北欧の海でとれた国産の魚」となります。

★さて、同じ日本国産の魚でも、高知県産の魚もあれば、新潟県産の魚もあり、北海道産の魚もありますね。国内の産地は、水揚げされた港により決定されます。

  • 水揚げされた港が高知県内にある→「高知県産」
  • 水揚げされた港が新潟県内にある→「新潟県産」
  • 水揚げされた港が北海道内にある→「北海道産」

となります。

★加工食品の原産国ですが、その商品が製造された最終加工地が原産国となります。

したがい、

  • カナダで燻製にされてから輸入したシャケは「カナダ産の燻製サーモン」
  • シャケを輸入して日本国内で燻製にした場合は「国産の燻製サーモン」

となります。

★最後に、「生産している国と、輸出している国が、違うことがある」ということも知っておきましょう。

たとえば、メキシコで作られたマンゴージュースが、陸路(トラック)でアメリカに運ばれ、ロサンゼルスで船積みされ、日本に運ばれてくる、といったケース。

この場合の本来の産地はメキシコとなるはずですが、使われた港(ロサンゼルス)がアメリカであるため、アメリカ産として輸入される場合があります。

・農薬

  • 農薬を多く使っているにもかかわらず、「無農薬」「減農薬」「特別栽培」などとして販売
  • 正式に有機認証されていないにもかかわらず、「有機野菜」などとして販売

というパターンです。

・食品添加物

  • 食品添加物を使っているのに、ラベルに表示しない
  • ラベルに表示しているが、事実と異なる添加物名を表示している

というパターンです。

・遺伝子組換え

  • 遺伝子組換えされた原材料を使用しているのに、何も表示しない
  • 遺伝子組換えされた原材料を使用しているのに、「遺伝子組換えでない」として表示する
  • 遺伝子組換えかどうか不明な原材料を使用しているのに、「遺伝子組換えでない」と表示する

というパターンです。

トウモロコシ、小麦、大豆、菜種油など、世界的に大量生産されているものについては、遺伝子組み換えの可能性が否めません。

・アレルギー

  • アレルギー物質を含む食品でありながら、表示しない

というパターンです。

・賞味期限や消費期限

安全や美味しさ保持の期限を過ぎてしまったために廃棄となるものの、品質に問題がないため「もったいない、ロスを減らしたい」などといった販売者側の思惑から発生する偽装です。

  • 賞味期限や消費期限を過ぎた食品に、新たに賞味期限や消費期限を表示(貼り直し)して再び販売
  • 賞味期限や消費期限が過ぎた原材料を使用して新たに食品を製造し、新たな賞味期限や消費期限を表示して販売

というパターンがあります。

3. 食品偽装の防衛システム

食品偽装は食の安全との関わりも深く、国民の関心も高いため、行政側もさまざまな組織を作り、さまざまな施策を実行しています。

3-1. 消費者庁

食品偽装防止対策の中心的存在となっています。

3-2. 食品表示110番

食品偽装に関する情報などを受けるためのホットラインとして、農林水産省が設置。

3-3. 食品表示Gメン

不適正な食品表示の調査・指導を行うため、農林水産本省、地方農政局などに配置されている職員。

全国で約2,000名存在。

3-4. 食品表示ウォッチャー

食品表示Gメンとは別に、選ばれた生活者が日々の買い物を通じ、食品偽装を発見した場合に行政機関に通報する仕組み。

国および各自治体で募集をしており、全国で約5,000名の食品表示ウォッチャーが活動中。

3-5. 地理的表示保護制度(GI)

ブランド産地の農産物を、その名前(「夕張メロン」「神戸ビーフ」など)を知的財産として保護することで、偽装から守る制度。

3-6. 食品偽装を見抜く科学

偽装の有無を科学的に判定する方法については、日進月歩で様々な研究が進められています。

・染色体やDNAを調べる

「松阪牛」と銘打つことができるのは雌牛のみとされていますが、市販されている「松坂牛」が本当に雌牛の肉かどうかは、染色体を調べることで判定できます。

「黒豚」かどうかの判別は、毛の色に関連する部分のDNAを調べることで行います。

米については、ゲノム解析が完了しているため、DNAを調べることで品種が判別できます。

・成分を分析する

コーヒー豆の微量金属を分析することで、

  • ニッケルが多い→ベトナム産
  • マンガンが多い→コロンビア産

といった産地の判別ができます。

「果汁100パーセント」と謳っているアップルジュースの炭素同位体を分析することで、

  • 同位体が少ない→「果汁100パーセント」間違いなし
  • 同位体が多い→何かが添加されているから、「果汁100パーセント」ではない

といった判定もできます。

「有機(オーガニック)」と銘打っている農産物の、窒素の同位体の比率を調べることで、

  • 重窒素の割合が低い→「有機」間違いなし
  • 重窒素の割合が高い→「有機」ではない

といったことも分かります。

4. 偽装されやすい商品

4-1. 日本人の傾向を利用するもの

日本人の一般的な傾向としては以下のものがあげられます。

  • 「国産」が好き
  • 有名な国内産地に価値を感じる
  • ブランド食品が好き
  • 中国産は嫌い(※)
  • 新鮮なものが好き

したがって食品偽装をする側は、この傾向を利用しようとします。

  • 輸入ものを国産と偽る
    (輸入小麦で作ったのに国産小麦のうどんと表示するなど)
  • 他の産地のものを有名産地のものと偽る
    (加賀野菜でないのに加賀野菜と表示するなど)
  • ブランドではないのにブランド食品であると偽る
    (「あまおう」でないのに「あまおう」と表示するなど)
  • 中国産なのに中国産ではないように見せかける
    (中国産ウナギを三河産ウナギと表示するなど)
  • 新鮮でないのに新鮮なものに見せかける
    (朝採りでないのに、朝採りレタスと表示するなど)

(※)チャイナ・フリーという言葉があります。

中国産の原材料を使用していないことを表す言葉。

中国産食品に対する世界的な不信感の高まりから、わざわざ「中国産ではないことを主張する」ために使われるようになりました。

4-2. オリーブオイル

オリーブオイルは、世界中で偽装が問題になっているものの1つです。

偽装のしかたには主に

  • イタリア産でないのに、イタリア産と謳う
  • エキストラバージンでないのに、「エキストラバージン」と銘打つ

という2種類があります。

5. 食品偽装をごまかすテクニック

食品偽装が発覚しないように隠ぺいするには、いくつかの「テクニック」があります。

「敵を知る」という意味で、どのようなテクニックが使われているかを知っておきましょう。

5-1. 泥を塗る

日本では泥のついた農産物であることが「採れたて」「国産」の証として好まれる傾向があります。

そのため、輸入農産物にわざわざ泥をつけ、「泥つきの国産」として偽装する業者が存在しました。

5-2. 引っ越す

たとえば他の産地の米をわざわざ魚沼へ運び、魚沼産としてパックしなおしたりシールを貼ったりするなどして魚沼から出荷する、といった方法です。

作成される伝票も魚沼発となっているため、現物と書類だけでは見抜きにくい偽装です。

5-3. 本物の種や苗を使う

有名産地で栽培されている農産物の種や苗を使って近隣で生産し、有名産地のものと表示するようなケースをいいます。

夕張メロンの場合

a) 純粋に夕張で栽培されたもの

b) 夕張メロンの種苗を北海道内の他の土地で栽培したもの

c) 夕張郡の夕張近郊で栽培されたもの

以上のうち「夕張メロン」と銘打って販売できるのは a のみです。

「夕張メロン」は夕張市農業協同組合によって商標登録されており、b や c のケースで「夕張メロン」の名前を使った場合は、商標権侵害になります。

5-4. 混ぜる

「有名産地のもの」と「そうでないもの」をブレンドする偽装方法です。

まるまるニセモノを使うのではなく一部にホンモノを使用しているため、偽装が分かりにくくなっています。

例としては、

  • 国産のハマグリに、中国産のハマグリを混ぜるケース
  • 国産のハチミツに、外国産のハチミツを混ぜるケース
  • ブランド米に別の米を混ぜるケース

などがあげられます。

5-5. レプリカを使う

人気のある魚介製品を外国産のよく似た魚介で代用するもの。

  • ランプフィッシュの卵を「キャビア」として販売
  • マスの卵を「イクラ」として販売

などの例があります。

5-6. 架空の会社を使う

有名産地でないものをあたかも有名産地から出荷されたように見せるため、有名産地の住所を持つ架空会社の名前で商品が作られることがあります。

ラベル書かれた住所が、じつは無人であったり、存在しない住所であったりすると、このパターンです。

このやり方を複雑にしたものの1つに「ウナギ・ロンダリング」があります。

★ウナギ・ロンダリング

取引を複雑化し、書類や住所などをねつ造することで、ウナギの原産地や取引の流れを不透明にする行為です。

マネーロンダリング(資金洗浄)にちなんでつくられた造語。

6. どんな場合に偽装の可能性があるか

実際にスーパーやコンビニ、デパ地下などで買い物をするときに、「あれ? これってもしかして偽装されているかも?」という警戒アンテナが立てるようになると、良いですね。

どういうときに警戒アンテナを立てるとよいかを挙げておきます。

6-1. ブランド食品なのに、妙に安いとき。

不自然に安い食品は、偽装されている可能性があります。

安いからといって必ずしも偽装されているわけではなく、企業努力によりコストが「健全に」下げられている場合も、当然あります。

しかし一般にブランド食品については、かりにコストを下げることができたとしても、それをそのまま値下げして販売することは普通ありません。

これは、

「ブランド食品をいつもの半値で仕入れることができたとする。自分だったら、半値で仕入れたからといってそのまま安く売るだろうか?」

と考えてみれば、うなずけるでしょう。

逆にいえば、ブランド食品が「低価格」で売られている場合、ブランドでない食品をブランド食品として売ろうとしているのかもしれません。

6-2. その食品がブームであるとき

1990年代に、パンナコッタが大流行したことがあります。

当時は猫も杓子もパンナコッタに群がっていたため、パンナコッタの生産が需要にまったく追いつきませんでした。

そのため、

  • 材料を質を下げて作られたパンナコッタ
  • 異なる材料を使った、パンナコッタそっくり商品

などが出回っています。

このように、ブームとなっている食品の場合、生産が需要に追いつかないために、偽装が発生することがあります。

6-3. 輸入品であるとき

日本は食料自給率が約4割しかない、海外依存度が高い国です。

世界のさまざまな国から、さまざまな食品を輸入しているので、いちがいに「輸入品」とひとくくりに怪しむわけにはいきません。

しかし、「食品偽装の防衛システム」がじゅうぶんに整っていない国の食品は、その国で偽装されていることがあります。

また、たとえばキャビアについては、ロシア産が高級であることから、中国産キャビアをロシア産と偽装しているケースが発覚しています。

7. まとめ

食品偽装が起きないように社会の仕組みを作るのは行政の役割ですが、行政に頼るだけでは不十分です。

私たち一般消費者も、ふだんから「防衛意識」を持つことで、偽装品を買ってしまう可能性を減らすことができます。

しかし、スーパーやコンビニ、デパ地下などに並べられている食品を手に取り、それが偽装されているものかどうかを見抜くのは、実際には容易ではありません。

「見抜く目」を持つためには、

  1. 食品偽装をする背景
  2. 食品偽装の主なパターン
  3. 食品偽装の防衛システム
  4. 偽装されやすい商品
  5. 食品偽装をごまかすテクニック
  6. どんな場合に偽装の可能性があるか

について知っておくと、役に立ちます。

 

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