食育

お肉の本をベジタリアン(ビーガン)が買う

食べものの作り方について、このところ世界で騒がれている技術があります。

例えば、この数年のうちに、「3Dプリンター」でお料理を作ることができるようになりました。今では、たくさんのメニューがあります。当然、ふつうの作り方とは違って、お料理専門の3Dプリンターにレシピを読み込ませ、いわゆる3Dプリンターで作るようにお料理を作るわけです。にわかに信じがたいかもしれません。

また、「培養肉」で肉料理を作ることも可能になりました。培養肉とは、試験管で培養したお肉になります。

これらはまだ身近に存在していないため、私たちにとっては何のことだかさっぱり実感がわかないかもしれませんが、新しい食べ物の作り方ととして存在しています。

1. 『培養肉料理本』

2015年の秋に発行された『THE IN VITRO MEAT COOKBOOK』。

直訳すると、『培養肉料理本』となります。

この本は、培養肉を使ってどんな料理ができるかを解説している本になります。今回はこの本を紹介します。

2. なぜ培養肉を作るのか?

この本のタイトルにある『THE IN VITRO MEAT COOKBOOK』の「in vitro」は、「試験管内で」という意味になります。

培養肉は、そもそも畜産動物の細胞を試験管で培養し、肉だけを作るというものです。

将来の食糧危機への対策として、新しい食糧生産の方法が求められています。新しい食糧生産が必要だという課題のため、こういった様々な研究が進められています。

3. この本のあいさつ文に

さて、この本のあいさつ文にこんなことが書かれています。

Hello meat lovers, hello vegetarians.

肉好きの皆さん、こんにちは。菜食主義の皆さん、こんにちは。

お肉の本なので、肉好きの人たちに語りかけるのは分かるけれども、なぜ肉の本なのに、菜食主義者(ベジタリアン)の人たちにも語りかけているのでしょうか?

実は、一口に「ベジタリアン」と言っても、大きく分けて3種類あります。

・ お肉が嫌いで、野菜が好きな人

・ 肉は健康に良くないという考えで、お肉を避けている人

・ お肉は食べない人

この3種類です。最後の「お肉食べない人」というのは、動物愛護の観点から、肉を食べないようにしています。

たとえば、アメリカにはベジタリアンを自称する人が、1,000万人以上いるようですが、その多くが「肉は好きだけど、動物愛護のために肉を食べないようにしている」という人たちです。つまり、「肉好きベジタリアン」ということですね。

なので、この本は「肉好きベジタリアンでも、心を痛めることなく肉を食べることができる」ということで、菜食主義者にも挨拶をしているわけです。

4. まとめ

世の中には、畜産動物の命を奪いたくないと願う人が大勢います。彼らは、動物愛護の精神から殺生したお肉は食べない主義を貫いています。

そういう方々向けに、殺生をしないお肉を作ることで、ベジタリアン(ビーガン)の方向けに肉料理を提供できるような料理本が出版されています。

 

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